京の都一周

北野天満宮から「梅」の便りが届くと、京都に春がやってきます。そして各地で競うように「桜」が開花。朝晩は寒くとも、日中は暖かくなり、絶好のウォーキング日和になります。この季節を逃さずに、春のウォーキングツアーに出掛けましょう。

東西と北、三方を山に囲まれた、盆地である京都の夏はとても暑い。周囲を山に囲まれているため風の吹き抜けも少なく、まとわりつくような暑さが続きます。そのような酷暑をしのぐために納涼床、町家の坪庭、すだれ、打水など涼をとるための生活の知恵が生まれました。

大文字ほか五山の送り火や、念仏寺の千灯供養が過ぎても、残暑は続きますが、そろそろ夏も終わりという気分になります。少しずつ涼しい日が多くなり、ウォークも快適になります。11月中旬になると京都市内の社寺の木々が赤く色づき、圧倒的な色彩美が迎えてくれるでしょう。

京都の冬は、盆地特有の圧縮された冷たい空気に包まれます。京の底冷えという言葉があるように、部屋にいても足もとに強い冷気を感じられる厳しい寒さ。反面、各観光地の人では少なめで、わび・さびを感じさせるしっとりとした風情が魅力です。