小菅修船場跡
- アクセス:JR長崎駅から車約20分
- 1869年、長崎港において、薩摩藩とスコットランド出身の商人トーマス・グラバーによって建設された船舶修理施設。現存する日本最古の蒸気機関を動力とする曳揚げ装置を装備した洋式船架。曳揚げ装置を格納する小屋は、現存する日本最古の本格的煉瓦造建築。
三菱長崎造船所
- アクセス:JR長崎駅からシャトルバス約20分
- 第三船渠(1905年)、ジャイアント・カンチレバークレーン(1909年)、旧木型場(1898年)、占勝閣(1904年)、これら4つの構成資産が三菱長崎造船所の敷地内に位置している。4つの構成資産は全て、長崎造船所の造船能力の急激な拡大を目的に、その施設が大幅に拡張された明治後期に建設された。
高島炭坑
- アクセス:高島港ターミナルから徒歩約25分
- 蒸気船の燃料炭の需要に着眼したグラバーは、佐賀藩と共同で、海洋炭鉱を開発。英国人技師モーリスを招き、1869年日本最初の蒸気機関による竪坑である北渓井坑が開坑した。現在も当時の竪坑跡が日本の炭鉱近代化の先駆けとして、残されている。
端島炭坑(軍艦島)
- アクセス:各船会社所定の港からフェリー
- 端島炭坑は、高島炭坑の技術を引き継ぎ発展させ、炭鉱の島として開発された。明治中期以降に採炭事業が本格的に開始し、1890年からは三菱の所有となり、明治後期の高島炭鉱(高島、端島による海洋炭鉱群)の主力坑となった。明治後期には八幡製鐵所へも原料炭を供給した。産業活動の停止と住民の撤退後、現在は、坑口等の生産施設跡や拡張された海岸線を示す護岸遺構が残存している。
旧グラバー住宅
- アクセス:JR長崎駅から車約10分
- スコットランド出身の商人トーマス・グラバーは、小菅修船場や高島炭坑の建設、事業化に協力し、後に三菱合資会社の経営にもアドバイスを与え、石炭・造船など、当時の日本の主要産業の近代化に貢献した。1863年に建設された旧グラバー住宅は、国内に現存する最古の木造洋風建築で、居住やビジネスの拠点としてだけでなく、文化交流の場として活動拠点となった。
●長崎の教会群とキリスト教関連遺産(※写真撮影・掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています。)
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世界遺産候補
大浦天主堂
- アクセス:JR長崎駅から車約10分
- 大浦天主堂は、ゴシック様式の建物で、現存する最古の教会。また、厳しいキリシタン禁制の中で、約250年信仰を守り伝えてきた浦上キリシタンが、プチジャン神父に信仰を表白したいわゆる「信徒発見」の歴史的舞台でもある。
※旧長崎大司教館と旧伝道師学校は非公開
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世界遺産候補
出津教会堂
- アクセス:JR長崎駅から車約60分
- キリスト教解禁後、ド・ロ神父の設計・指導により建てられた教会。当初は現在の半分程度の規模だったが、増築で正面玄関部に、四角の鐘塔などが建ち、現状となった。国宝の大浦天主堂と同様、煉瓦の壁をモルタルで覆うという一見煉瓦造に見せない方法でつくられている。 ※要予約
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世界遺産候補
平戸の聖地と集落
- アクセス:JR佐世保駅から車約80分
- 平戸では、ザビエルが1550年に布教して以降キリスト教が盛んだったが、16世紀末からの禁教政策後は、教会堂の代わりに、先祖の殉教地や平戸島の安満岳、また中江ノ島などが聖地とされ、信仰を守り伝えた。これらの聖地は今なお崇敬されており、禁教時代の独特の景観をとどめている。
※中江の島は上陸不可
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世界遺産候補
野崎島の野首・舟森集落跡
- アクセス:小値賀港から野崎港まで町営船約35分
- 五島列島の北に位置する野崎島には、野首と舟森という2つのキリシタン集落があった。1908年に建設された旧野首教会は、ヨーロッパ人宣教師に直接指導を受けた、日本の伝統的な木造工法を熟知した日本人大工によって設計・施工されており、東西の技術的融合を示している。※要予約

