モルディブの日の出は07:00頃と聞いていたので、06:45頃に目覚める。
2階のサンデッキに上がってみる。あいにく空は曇り模様で日の出を見る事ができなかった。
気を取りなおしてリビングからサンデッキに降りて見た。海の透明度は抜群だ。っと海を眺めていると水中をす~っと泳ぐ物体が見えた。
あっエイだ!いきなりホテルのサンデッキからエイの姿を見る事ができるなんてモルディブならでは。
目の前に広がるのは海の水平線とぽっかりと浮かぶ小さな無人島。その無人島には1本のやしの木が植わっている。
ジャバ~、ジャバ~という波の音をBGMにデッキチェアーに寝転がり、す~っと深呼吸をする。
モルディブに来た事をあらためて実感する。なんて幸せなのだろう...。
午前08:30頃、朝食をとりにレストランへ。ソネバギリでの島内の移動は自転車だ。各コテージに人数分マウンテンバイクが用意してある。
水上コテージが連なる桟橋を渡って(これが非常に気持ちが良い!!!)、レストランまで移動をする。
その途中、ホテルスタッフとすれ違う。'Good morning'と親しげに笑顔であいさつをしてくれた。
レストランでの朝食はブッフェと卵料理がアラカルトで選べる。飲み物は全てフレッシュでとても美味。この日はリンゴジュースを頼んだ。
ブッフェはサラダ、ハム、チーズ、パンなど充実している。卵料理はオムレツや半熟卵の凝った料理もあり、こちらもとっても美味。
パンに塗るジャムなども全て手作りのようだった。スタッフのサービスもとても良く、アラカルトメニューや飲み物の追加がないか各テーブルをまわってくれる。朝からの~んびりと時間を忘れて優雅な朝食時間を過ごす事ができた。
私達の他に日本人の姿は少なかったが、ハネムーナーらしきカップルの姿がちらほら。ハネムーンで観光も良いけれど、ビーチリゾートでのんびりするのも良いなぁと最近思う。特にここソネバギリは全室水上コテージでプライベート重視だし、海はとても綺麗だし(モルディブ全部だけど...)、朝食はとっても美味しいし、あまり他の宿泊客と会う事も少ないのでハネムーナー向けだ。時間も気にせず、ぼ~っとできるので、けんかをする要素もないよね!
ふと時計を見ると朝食に1時間以上も時間をかけて楽しんでいた。これぞモルディブ流の時間の過ごし方かしら...。
レストランを出て、空を見上げると、雲はあるものの青空で、海もとても綺麗なエメラルドグリーン色になっていた。
今日はホテル主催のエクスカーション(オプショナルツアー)『漁民の島観光』(US$50)に参加した。ソネバギリのエクスカーションはどれも最少催行人数が2名からである。私は素朴な漁民の子供達に会いたかったのでこのツアーをとても楽しみにしていた。
スピードボートに乗って約30分。漁民の島に到着。
島に到着してすぐの所にお土産もの屋さんがずら~っと並んでいる。リゾートにはお土産を買うお店が全くといってないので、エクスカーションで訪れたところでGETするのが無難だ。Tシャツは1枚US$10~15位。パレオは安いものでUS$5位からある。私は自分用にビーチサンダルをGETした。値段はUS$14。買物をする時は'必ず値切る事!'と聞いていたので、交渉してみる。US$7にて購入。
その時、こそっと小声でお店のおばさんに『私達もう友達だから、安くしておくね。皆には内緒よ!』と言われた。ほんまかな?
サンダルは木でできたもので鼻緒の部分がきれいなブルーでなかなか可愛い。良いものをGETする事が出来た。嬉しくなってその場で履き替える。
その他、モルディブのお土産の定番とも言われる紅茶をGET。こちらは実はスリランカからの輸入品。まとめ買いして値切って値切ってGET。
その後、島内を観光。珊瑚を積み重ねて作った家の前で子供達がままごとをして遊んでいたり、広場でサッカーをして楽しんでいる。
地元の人がお祈りに行くモスク、学校など、リゾートとは全く違うモルディブ人の生活を垣間見る事ができた。
リゾートに戻って、水上バーにて昼食をとる。このバーは中央に一段低くなった円形のスペースがあり、その中央の床は丸く穴が空いていて直接海が眺められる造りになっていてとても雰囲気が良い。メニューはブッフェで、パスタを食べた。自分で好きなパスタ・材料を選び、コックさんに渡すとその場で調理をしてくれ、テーブルまで運んでくれた。なかなか本格的な味で美味しかった。
昼食後は、部屋から見えていた、やしの木が植わっている小さな無人島に行く事にした。
ダイビングセンターでスノーケリングセット(無料)を借りて、カヌー(無料)を使って無人島まで行った。
カヌーは3人乗りで前後2人がオールで必死にこぎ、真ん中に乗っていた私は、キャッキャ、キャッキャとはしゃいでいた。
小さな島で端から端までが20m位。私達一行6名貸し切りでスノーケリングやウインドーサーフィンを存分に楽しんだ。
全く泳げないといっても過言ではない(?)私でさえも、フィンとマスクとライフジャケット(これはマストアイテム!)をつけて海を覗くだけで、カラフルな魚たちの世界を垣間見ることができた。モルディブの海の透明度は本当に素晴らしいもので、通常透明度の高い海には魚の姿があまり見えないと言われるそうだが、モルディブは例外らしい。時にはスノーケリングでマンタやウミガメに遭遇する事もあるらしい。
水中カメラを使って写真撮影など、時間を忘れて海の中の世界にどっぷり漬かった。
ところで、この無人島、貸し切りでバーベキューディナーを楽しむ事ができるとの事。夕暮れ時、サンセットを眺めながら2人きりでディナーなんてとってもロマンティック。ハネムーナーにはかなりおすすめです。
その後、サンセットクルーズ(US$60)に参加。ドーニにてインド洋に沈む夕日と夕焼けを楽しむエクスカーションである。
運が良ければイルカに遭遇できるかも!と聞いていたので、とても楽しみにしていた。
イルカはとても人なつっこくてサービス精神が旺盛な様で、クルーズ船について来て一緒にぴょんぴょんと泳いでくれる事もあるそうだ。
最初のうちは船内の席に座っていたが、サンデッキに出てイルカの登場を待つ事にした。
サンセットクルーズって静かにゆっくりと船が動いているイメージがあったけど、船はけっこうスピードを出していて、上下に揺れてスリル満点。
ちょっとしたジェットコースターみたいで面白い!!!
荒波の中、イルカの姿を是非とも写真におさめたいと思い、カメラを構えて、足元を踏ん張りながら気合を入れシャッターチャンスを狙っていた。
とその時'キャーすご~い。かわいい!!!'と言う歓声が聞こえてきた。
イルカが登場したようだ!!!どこっどこっ???とカメラを構えるのをやめ歓声の方に視線を向けたが、一歩遅れてしまったようだ。
2頭のイルカが大きいジャンプをお披露目してくれたそうだ。写真におさめるまでもなく、決定的瞬間、イルカの登場を見逃してしまった...(涙)。
クルーズ後は、リゾートのビーチにてロマンティックなディナー。料理はコースだった。
前菜・かぼちゃのスープ・メイン(魚又はチキン)・デザートはブリュレで、正直言って食事はそんなに期待してなかったが、どれもとても美味しかった。
海辺で開放的な雰囲気で食事を取る事ができ、夕食も優雅な気分を満喫することができた。夜は涼しい風がそよそよと吹いていてとても心地が良い。
天気が良かったので、空には満天の星。南十字星を目の前にとても近くに見る事ができた。
とその時、空に大きく輝くものがす~っと横に大きく移動した。飛行機!?いや夜は飛行機が飛ぶはずがない。流れ星だ!!!。
降って来そうなほどの大きな星。空がとても近く感じ、地球が丸いという事をあらためて実感できるような星空だった。
とてもキレイな星空。この感動はずっと忘れない。
食事の後は部屋のサンデッキで、一杯飲む事にした。説明が遅くなったがモルディブはイスラム教が国教で、宗教上、飲酒は禁止されているが、リゾート島と空港のあるフルレ島のホテルは例外で、旅行者は自由にアルコール類を楽しむ事ができる。
真っ暗だが、夜の海の音を聞き、おだやかで涼やかな風を受けながら飲むビールは最高だろうなと思う。実は私、アルコールが全くダメでソフトドリンクを飲みながらそんな事を考えていた。
モルディブ到着後、実質1日しか過ごしていないが、時間の流れがゆっくりしているせいか、1週間位滞在しているような気分になる。
ソネバギリ最後の夜。このままずっと滞在していたいと本気で思った。