ピンナウェラ象の孤児院、
ペーラーデニヤ植物園、
仏歯を護ってきた古都・聖地キャンディ
(レイク・ビューポイント、マーケット、仏歯寺、キャンディアン・ダンス)、
イールズ・リージェンシー・ホテル、
マハウェリ・リーチ・ホテル
[キャンディ/マハウェリ・リーチ・ホテル泊]
5:50に起き、湯船に湯を貯めて、日本から持ってきた入浴剤を入れ朝風呂に入る。
6:30夕食と同じレストランでブッフェの朝食。朝も種類が多い。
19:30ホテルを出発。非常に満足度の高いホテルだった。
象の孤児院に向かう。ドライバーが近道だというクルネーガラ経由で行くが、予想外に時間がかかり、10:30孤児院着。9:15からやっているここの名物・哺乳瓶での赤ちゃん象の授乳を見逃してしまう。象が水浴びをしている川を観てからすぐに出発。車中、パーリタさんの時間の読み間違いに対して叱る。
そこから1時間ほどで古都キャンディ[世界遺産]に着く。スリランカ第2の都市ということもあり、市内では車が結構渋滞する。
昼食時になったので、地球の歩き方のおすすめレストランに掲載されているチー・チョン・チャイニーズ・レストランで食べることにする。店内は汚らしく、お客様は連れて来れないなと思う。2階の窓際の席に座り、雑踏を下に眺めながら、チャーハンや麺、シーフードを頼む。麺はあんまりだが、海老の炒め物、チャーハン等はなかなかいける。
ビールは90ルピー。やはりホテルよりも安い。
食後、13:15出発。郊外のペーラーデニヤ植物園へ。
13:30 着。14世紀の王パラークラマ・バーフ3世が王妃のために造った庭園である。総面積5.6平方kmという広大な敷地の全てを回ることはできないので、散程度に歩く。乗入れ料を払うことで車やバイクでも入れるらしいが見かけない。牛がひっぱる車に乗って回ることもできる。園内では外国人が少なく、遠足の小学生の集団、カップルが多い。スリランカの学生は男女とも白の上下の征服を皆着ている。小さいこどもは目がくりっとしていてかわいらしい。外人の自分に対してよく無邪気に「ハロー」と手を振ってくれる。「おはようございます」と日本語であいさつしてくれるこどももいた。
30分ぐらい歩いて、植物園を後にする。
レイク・ビュー・ポイントという高台からキャンディの町を見渡せる場所に行く。
スリランカ第2の都市というが、小さな町である。
雨が降り出しあまりきれいな景色は見られない。
(左写真はレイク・ビュー・ポイントから見た仏歯寺)
その後、キャンディ・マーケットへ向かう。途中、この小さな町の割には大きな刑務所のそばを通る。
マーケットは2階建てのビルで、1階は果物・野菜・肉・魚・スパイス、2階は衣類・雑貨の商店が所狭しと並び、呼び込みの声で賑わっている。果物屋では、バナナ・ジャックフルーツ・ライム・ココナッツ・マンゴス チン等、南国ならではのあざやかなフルーツが盛りだくさんに積まれ良い香りがする。
最近デジカメの調子が悪いので、万が一今後の行程で再起不能になった場合の為に、使い捨てカメラを買いたいと思い、メインの繁華街で数点フイルムショップをまわる。予想外に高い。27枚撮でフラッシュ付のものが、1200ルピーくらい。「1,000ルピーにしてくれたら買う」と言ったが下げてくれないので、結局買うのをやめた。パーリタさんいわく、使い捨てカメラを買うのは外国人ぐらいなので高いということだ。
雨が止みはじめた頃、仏歯寺へ。まず、すぐ脇にあるクイーンズホテルを視察。150年以上の歴史をほこるコロニアル建築のこのホテルは、古都に調和していい雰囲気をかもし出している。エアコンもなく、設備が立派とはいえないが、この町に滞在するのならこういったホテルがよいのかもしれない。
歩いて仏歯寺に入る。門を入って緑の緑地の中を歩いていくと、八角形のシンハラ建築様式の堂が見えてくる。途中パーリタさんが寺の職員にチップを渡し、その彼が案内してくれる。寺に外国人は少なく、制服を着た現地の学生が多い。靴を預け札をもらい、入り口へ。なぜか男性用と女性用で分かれている。中に入ると入場券売り場。入場料は200ルピーであるが、カメラを持ちこむ場合は別途100ルピーを請求される。まず、仏歯が納められている本堂に入る。
この仏歯は、紀元前543年インドで仏陀を火葬した際その中から手に入れ、その後4世紀にインドのオリッサ州カリンガの王子が頭髪の中に隠してセイロンに持ち込み、アヌラーダプラに奉納したものといわれている。その後都が移る度にいっしょに運ばれ、最後にキャンディのここに落ち着いた。本堂は2階構造になっていて職員の案内で仏歯が納められているすぐそばまで行かせてもらうが、仏歯は銀色の美しい扉の向こうで観ることはできない。
本堂を観た後、仏歯がこの寺に至るまでの物語を絵でわかりやすくたどることができる部屋、博物館等、敷地内を散策する。
続いてキャンディアン・ダンスの鑑賞までは時間があるので、イールズ・リージェンシーホテルを視察に行く。
車で約10分。川沿いに位置するデラックスリゾート。カンダラマ・ホテルと同じアイッケン・スペンス・ホテルズのマネッジメントである。プールを挟んで棟は2つに分かれ、渡り廊下で繋がれている。部屋は広く、設備はひととおり完備。高級感と実用性を兼ね備えたホテル。
仏歯寺近くのキャンディ・カルチュアル・センターに戻る。18:00からキャンディアン・ダンスが始まる。17:30に入る。入り口で踊りのプログラムを日本語で書いた紙をもらう。キャンディアン・ダンスはキャンディを中心とする一帯に広がるダンスを総称した呼び名であるが、正式にはウダ・ラタ・ナトゥム(高地の踊り)。
健康・繁栄・病気よけを目的とするキャンディ地方の最も代表的な民族儀礼である。会場に入ると、2階構造のシアタースタイルで、1階の前列5列くらいは既にヨーロッパ人で埋まっている。中には安っぽいアクセサリーの売り子が数人徘徊していて、ヨーロッパ人の客と交渉をしている。1階中央くらいの席に座り、開演を待つ。
予定より10分ほど遅れて大きな太鼓の音とともに開演。仏陀に祈りを捧げる踊り、コブラを模した踊り、仮面をつけての踊りと続く。バック転の連続等飽きさせない内容。30分ほどでひととおりの演技を終え、舞台挨拶の後、観客を立たせて観客と一緒に踊りはじめたところでキャンディ・カルチュアル・センターを出る。
辺りはもう薄暗くなっていた。
車は宿泊のマハウェリ・リーチ・ホテルへ。時間は19:00頃であるが、夕日に染まったピンク色の古都は、なんともいえない幻想的な景色である。途中渋滞等もありながら、30分かかる。
マハウェリ・リーチ・ホテルはキャンディ郊外のコロニアル建築のデラックスホテル。リバーサイドという静かな環境でゆったりとくつろげるホテルである。個人的には、せっかくキャンディに来たのだから、古都の雰囲気を感じれるクイーンズ・ホテルの方が好きだ。設備の充実度はこちらの方が断然上であるが。ホテルに着いた時にはもう真っ暗である。部屋に入り、20:30から一人夕食をレストランでとる。ブッフェスタイルの夕食。レストランの 1/3くらいのスペースでは、イギリス人グループのパーティーで貸しきられており、そちらの方のスペースで料理をとっていて注意される。
夕食後、敷地内を散歩する。プールを中心とした建物は見事にライトアップされ、ムードがよい。部屋に帰る。旅も半ばにきたので、家に電話をかける。双子は元気だと聞いて安心した。明日のハードスケジュールに備え22:30に就寝。