海外旅行体験記 ∼ お客様やスタッフの、現地滞在レポートをご紹介!

3日目

観光スポットシンハラ王朝2番目の都・古代都市ポロンナルワ世界遺産観光スポット極彩色鮮やかな天井画・ダンブッラの黄金寺院世界遺産
ホテルカンダラマ・ホテル

[ダンブッラ/カンダラマ・ホテル泊]


6:30起床。シャワーを浴びて朝食前に敷地内を散策する。明るくなって気づいたが、このリゾートは湖に面している。水鳥がたくさん見える。敷地はシギリヤ・ビレッジよりも広い。湖そばでサルの群れがいるので、見に行く。スリランカのサルは黒い顔や白い顔など様々である。赤ちゃんサルの写真を撮ろうを近づくと、父親サルとおぼしきサルが歯を剥き出しに襲ってきたので慌てて逃げる。
7:30から夕食と同じレストランでブッフェの朝食を取ってから清算。昨晩のビールは、198ルピー。絵葉書の投函を頼むと切手代は17ルピーだった。

スリランカ3日目写真018:30出発、3つ目の世界遺産「古代都市ポロンナルワ」を目指す。途中軍の訓練施設の中を通り、1時間くらいで到着する。
まず最初に博物館を訪れる。館内は撮影禁止であるが、特に撮りたいものもない。ポロンナルワにある遺跡の写真と、大きな全体模型である。博物館を 出たところにある本屋で1冊だけ日本語のポロンナルワの汚らしいパンフレットがあったので150ルピーで購入する。
ポロンナルワは、10~12世紀、アヌラーダプラの次のシンハラ王朝の首都であった。全盛期にはタイやビルマから僧が勉強しにくるほど仏教都市として 繁栄したという。緑の森林の中に数々の遺跡が点在する。
車で5分ほど走りポトゥグル・ヴィハーラ、かつての図書館と、髭をはやした人物の立像を観る。

スリランカ3日目写真02スリランカ3日目写真03観光客はあまり見ないが、こどもの僧のグループとすれ違う。彼らも遺跡の写真を撮ったりしている。再び車に乗り、博物館のあたりに戻って、宮殿、会議場、沐浴場の跡を観る。2番目の首都であるが、アヌラーダプラの遺跡に比べ、古い感じがする。レンガ造りの建物が多いが、首都が次のキャンディに移ってからは衰退し、ジャングルに埋もれた。その為、崩れた建造物が多い。その他ひととおりの仏跡を足早に観てまわる。ランカティカは巨大な仏像で頭部が崩れてなくなっているインパクトの強い遺跡である。巡っていると、時折物売りが声をかけてくる。日本人観光客が少ないというのに、流暢な日本語。木で作ったパズルや、手品のおもちゃ、象の置物等を売っている。

スリランカ3日目写真04
いよいよ最大の見所、ガルヴィハーラ。3体の仏像が横並びになっている。左から座って瞑想している仏、立って悲しみにくれる仏、寝転んだ仏。それぞれの石造の 顔の表情が個性的である。
途中カメラの調子が悪くなり、修理していたこともあり、2時間半かかった。12:00ポロンナルワを後にする。

スリランカ3日目写真0513:00 ハバラナのルクマリレストランという場所で昼食をとる。メニューはカレーであるが、小皿でいろいろな種類のカレーやおかずが並べられ、韓国のキムチを彷彿させる。味は甘いものや辛いもの様々。ちょっとずつライスのまわりに取って混ぜながら食べるスリランカ風のレストランである。瓶ビールは170ルピーであった。

14:00レストランをでて、4つ目の世界遺産「ダンブッラの黄金寺院」を目指す。

スリランカ3日目写真0614:40ダンブッラに到着。山の上り口には最近作った巨大な黄金仏があり、興ざめさせられる。そこから途中足場の悪い個所もある階段を登る。スリランカ3日目写真07シギリヤに比べればさほどハードではない。シギリヤの1/5くらいだろうか。
山を登りきった所から眺める景色は素晴らしい。遠くにはシギリヤ・ロックも見ることができる。ここで再びカメラの調子が悪くなる。今まで色々な所を一緒に旅行してきた自前の デジカメ。これが使えなくなると、今後の視察に多大な支障をきたしてしまうことになるので、かなり焦る。座ってウェストポーチのチャックを開けたまま作業していると、もう少しでサルに物色され そうになる。サルの手が正にウェストポーチに入ろうとする瞬間に気づき、石を投げて追い払った。30分そこでもたついてやっと使えるようになる。

寺院は山上の洞窟の中に造られたものであり、第1~5窟まである。最大のものは第2。写真等で見た黄金に輝く壁一面の壁画を期待して中に入ると、薄暗い。しかし一面に描かれた仏教画は一見の価値がある。シンハラ 人とタミル人の闘いを描いたものもある。

スリランカ3日目写真08スリランカ3日目写真09スリランカ3日目写真10

スリランカ3日目写真11寺院自体は15分ほどで十分観て、山を降り始める。途中一物をいじっている雄ザルがいて、ヨーロッパ人のグループがそれを見て爆笑していた。

スリランカ3日目写真1216:00ダンブッラを出発し、カンダラマ・ホテルに向かう。

石窟寺院を出発して、5分ほどで入り口に到達するが、ここから10kmある。この入り口から既にホテルの敷地である。15分ほど走ってようやく建物に到着。車が止まる場所は5階で、湖を見渡せる。すぐそばにオープンなレセプションがある。
建物の裏側に案内され、湖に溶け込むようなプールサイドのティーラウンジでウェルカムドリンクを飲みながらチェックインの手続き。この日は早くにホテルに到着できたことを良かったと思う。部屋は、派手さはないが天井が高く、清潔である。湖を望むバスタブ、ドライヤー、ポット、必要な全ての設備が完備されている。バルコニーも湖に面 し、時折サルやリス等の動物が訪れる。

荷物を置いて全長1kmにも及ぶ巨大なホテルを探検する。棟は遠くシギリヤが見えるシギリヤ・ウィングとダンブッラを望むダンブッラ・ウィングからなる。廊下 は壁で仕切らず、黒い骨組みの柱が遠慮気にある感じで常に自然と触れ合えるよう工夫されている。主役は自然なので、派手な調度品は全くないが、階段等いた るところに趣味の良さを感じる。プールは3箇所、最上階の7階には夕日を眺めれる広いデッキがある。
1Fの庭園ではフランス人のグループの為のバーベキューディナーパーティーの準備がされていた。このホテルはハード面だけでなく、スタッフもかなりきっちり教育を受け ていると感じる。レストランのスタッフはきびきびとし、館内のスタッフも訪ね事をすると他に用事があるだろうに丁寧に応対してくれ、自分が旅行会社の人間で視察に来て いることを伝えると、親切に館内を案内してくれた。このホテルでは、バードウォッチング、修行僧の村での生活体験、湖の中を象で散歩等いろいろなツアーを毎日開催して いる。

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スリランカ3日目写真16スリランカ3日目写真17スリランカ3日目写真18スリランカ3日目写真19

ひととおり、見学を終え、まだ日が明るいので、夕食までプールに行き、ちょっとつかってからプールサイドで日記を書く。
19:00頃、あたりが暗くなり始める。7階に上ると素晴らしい夕焼け。湖の色が10秒毎くらいに刻々と変わる。

幻想的な風景である。
暗くなると、このホテルはまた違った魅力をみせる。ライトアップされると、高級感が引き出される。
19:30夕食をとる6Fのレストランに行く。半ズボンとサンダルで行くと、入場を断られ、部屋でズボンと靴に履き替えて出直す。ブッフェスタイル。種類はかなり多い。サラダだけでも15種類くらい、ドレッシングは8種類くらい、その他いろいろな食材がおいしそうに並ぶ。久々にくつろいだ夕食を食べることができた気分になる。

スリランカ3日目写真20 スリランカではどこでも、食後に必ずコーヒーか紅茶が出るのだが、普通は食事をしたその場所で出る。ここでは、食後、レストランを出たところの大きなソファーでくつろぎながらコーヒーか紅茶を飲める。オセロ等のテーブルゲームや、ビリヤードが飲み物を飲みながら楽しめ、アルコールを飲みたい人にはバーもある。ここでスリランカ版五目並べのようなゲームがあり、パーリタさんと対戦する。ちゃんとルールを説明してくれないので、完敗する。22:00部屋に戻り、眠る。

2日目

観光スポットシンハラ王朝2番目の都・古代都市ポロンナルワ世界遺産観光スポット極彩色鮮やかな天井画・ダンブッラの黄金寺院
ホテルカンダラマ・ホテル

[ハバラナ/ハバラナ・ビレッジ泊]


スリランカ2日目写真01
6:00起床。外は日が昇り始める頃で薄暗い。シャワーを浴びる。6:30で頼んでいたモーニングコールは、6:23にかかってきた。朝食前にホテルの周囲の写真撮影に出かける。
ビーチの写真をとっていると、紙袋を持ったオジサンが近づいてきた。朝早いのに、みやげもの売りである。ヤシの実を彫った細工を出して英語で話し掛けてくるが無視する。7:00から朝食。

スリランカ2日目写真02
ブッフェスタイルでカレーの他にソーセージやサラダ、ヨーグルト等種類は多い。卵料理をやってくれるカウンターもあったので、オムレツ を頼む。スリランカの食事は3食カレーというイメージが強く心配していたが、この後の食事も、ホテルでは基本的にブッフェ
スタイルで洋食のメニューがどこも充実しているので安心した。
チェックアウトし、昨晩のミニバーの清算をする。スリランカビール1本で121ルピー。
 
スリランカ2日目写真03
8:00ホテルを出発して、アヌラーダプラに向かう。アヌラーダプラまでは200kmあるという。道のことを心配していたが、さほどデコボコでもない。きれいに舗装されているわけではないが、苦 にならない程度の道路。基本的に内陸と結ぶ道路は細い車2台にちょっと余裕がある程度の道路が多い。
道を走っていると、犬や牛が多い。犬の場合はクラクションで逃げていくが、牛は動じないので、停まって通りすぎるのを待つ。

スリランカ2日目写真04長時間のドライブになるが苦にならない。走っている間はずっと緑の中を走っているからである。コロンボや西海岸はごちゃごちゃした街であるが、それ以外はほとんどが林道である。高度の低いところではヤシの木、ちょっと高いところではゴムの木、それ以上高いところは様々な種類の木の森が広がる。9:40クルネーガラという町を通過。突如現れた町では商店が並び、人々がごった返している。ガススタンドで給油。ガソリンの値段をパーリタさんに尋ねると、1リッターあたり60ルピーだそうだ。またすぐに林道に入る。10:50ダンブッラ。道路沿いでよく見かけるジューススタンドで休憩し、ヤシの実をわってもらってストローで果汁を飲む。

スリランカ2日目写真05
12:00アヌラーダプラの町に入り、ミリディヤ・ホテルというホテルで昼食。平屋で中央にプールのある高級ホテル。雰囲気がよい。宿泊客はヨーロッパ系がやはり多い。
ブッフェのランチで味もよい。洋食もあるがあえてカレーがうまそうだったので、カレーを数種類盛る。現地人は右手で直接カレーを混ぜながら口に入れるのだが、外国人は当然スプーンやフォークで食べる。ビールはハイネケンの瓶で195ルピー。

スリランカ2日目写真0613:00 昼食を終えて出発。いよいよ1つ目の世界遺産「聖地アヌラーダプラ」観光である。アヌラーダプラは紀元前500年頃の最古の首都である。町は緑の中に広がる遺跡地区と市街がマルワツ川でわけられている。まずはアヌラーダプラのシンボルであるルワンウェリ・サーヤ・ダーガバを観る。「ダーガバ」とは、スリランカの寺院によく見られる白い半円のドームの上に塔のようなものが乗っかっている大塔である。スリランカ2日目写真07スリランカの寺院はどこでも入る際に、靴と帽子を脱がなければいけない。靴下は履いていてもよい。日に照り付けられ地面が熱くなっているので、靴下は履いていた方がよい。
また、このような遺跡を周遊する場合は、脱いだり履いたりなので、サンダルが便利である。ルワンウェリ・サーヤ・ダーガバの中に入る。想像以上に巨大である。象のレリーフに囲まれた中央の大塔は、エジプトの2つのピラミッドの次に高い古代の建造物であるという説明をパーリタさんから聞く。それから、ひとつスリランカのマナーとして、仏教関連の建造物を背にしての写真撮影はタブーである。右の写真のように、ちょっ と斜めを向いて手を合わせている場合はOKだそうだ。

スリランカ2日目写真08見学後、緑地歩く。緑地にはサルが多い。
スリランカでは、町中にいても様々な動物が現れる。 サル、牛、鶏、犬、象。
スリランカでは人間は自然を支配しようとせず、同じレベルの 存在として共存している。
スリランカ2日目写真09
5分ほど歩いたところが、スリランカで2番目の宝物といわれるスリー・マハー菩提樹。1番の宝はキャンディの仏歯寺に納められている仏陀の歯である。スリー・ マハー菩提樹は、紀元前3世紀にインドのアショーカ王の王女サンガミッタが、インド・ブッダガヤの菩提樹の分け木をここに運び、当時のデーワアーナンピヤ・ティ ッサ王が植樹したものといわれている。木の枝は樹齢2000年とは思えないほど細く、鉄パイプで支えられている。

スリランカ2日目写真10続いて車に乗り、10分ほどでスリランカで最も古い寺院・イスルムニヤ精舎。岩肌を彫るようにして造った御堂が特徴的。岩の隙間は無数のコウモリの巣になっており、驚く。本堂内の仏陀像は鮮やかな色で塗られているが、これは東京の浅草寺の援助で色を塗り替えたものである。岩の上に上るとッダーガバがあり、遠くに仏教伝来の地・ミヒンタレーのダーガバを眺めることができる。ここでスリランカに来てから初めて日本人と遭遇する。バックパッカーの若い男性が一人で来ていた。
他にもアヌラーダプラには見所があるのだが、後々のスケジュールが詰まっているので、この辺でアヌラーダプラを後にする。

スリランカ2日目写真11車で10分くらいで先ほど眺めたミヒンタレーの入り口。ミヒンタレーは紀元前247年6月にインドの仏教王アショーカの息子マヒンダが狩に来ていたデーワーナンピャ・テッサ王に仏教を伝えた場所とされる聖地。山上に遺跡が点在する。仏教伝来の日である毎年6~7月のポヤ・デー(満月の日)にはポソンという祭りが行われ、何千人という信者が国中から集まるそうである。入り口から頂上を見上げ、ゆっくり滞在している時間もないのですぐに車に乗る。

14:55ミヒンタレーを出発。古代都市シギリヤに向かう。途中バリケードで塞がれ、ライフルを持った兵士がたくさんいるところを通る。ジャフナで続く道だという。ジャフナはスリランカの最北の半島で、シンハラ人と タミル人の民族紛争が現在も続いている場所である。

スリランカ2日目写真1216:10 シギリヤ着。ここも世界遺産。個人的には最も訪れたかった場所である。ジャングルの平原の中に現れた赤褐色の岩山。400年代後半アヌラーダプラを統治していたダートゥセーナ王の長男カーシャパは父である王を監禁し、「隠してある財産を全て出せ」と要求した。父は何もこたえず、自分が建設したカラーウェワ(貯水池)を指差し、「これが私の財産の全てだ」と言った。怒りに震えたカーシャパは父に恨みを持つ家臣に指示し、父親を殺害してしまう。貯水池は乾燥したこの地に農業を発展させた正に財産であったのだが。王になったカーシャパは弟モッガラーナの復讐を恐れて、この岩山の上に要塞を築いた。後にインドからの援軍を引き連れた弟に追い詰められ自ら短刀で喉をかき切り命を絶つ。
要塞の敷地は、日本の城と同じような堀に囲まれている。ここにはワニが住んでいて落ちた人は2度と戻ってこなかったそうだ。正面の門をくぐると、岩山への長い道が続き、両脇は緑地である。山へ行く途中には、高所から引いてきた水の水力を利用した噴水が今もちょろちょろと水を出している。
山を登り始める。全て階段であるが、頂上までは1200段、途中急で足元が危ない個所もある。山の中腹の黒いシールドで囲われた個所がシギリヤロックを有名にしたフレスコ画シギリヤ・レディである。黒い急ならせん階 段で登る。かつて500人が描かれていたというが、現在残るものは18人。カーシャパ王が殺害してしまった父の霊を鎮めるために美女達の壁画を描かせたといわれている。

スリランカ2日目写真13

階段を登り、シールドの中に入ると、修復作業をしている係員がこっちがアラブ人だとか案内してくれる。ひととおり観て、降りようとすると、「金はいらないからボールペンをくれ」と言ってくるが無視をする。

スリランカ2日目写真14さらに登り続ける。このあたりまで登ると、かなり見晴らしがよい。3/4くらいのところに広場があり、ライオンの門。パーリタさんはここでへばり、「私はここで待 ってます」という。ここからが頂上までの階段がとくに急になり、足の下を見るのが怖いくらいになる。途中から変なオジサンが片言の日本語で案内してくれる。

頂上に到着。汗びっしょりである。1200段の階段はハードであったが、それだけの価値がある。頂上には、360度見渡す限りの熱帯雨林の素晴らしい光景が眼下に広 がっていた。

スリランカ2日目写真15スリランカ2日目写真16
北海道でも見たことない、自然のダイナミックな景色。感動にひたっていると、さっきのオジサンが「こっちに来い」と呼ぶ。宮殿があった頂上の台地には、プール、ダンスホール、王が座っていた石の椅子等がある。王はこの椅子に座って一面の熱帯雨林を眺めながら何を考えていたのか。
いい加減して階段を降りようとすると、オジサンがチップを請求してくる。身分証明書らしきカードを出し、「自分はここのガイドであなたを案内したから 200ルピー渡しなさい」と言ってくるが、「I did not order you to come with me」と言って払わずに降りる。山を登って降りてくるのに自分の足で1時間半。
これまで自分が見てきた世界遺産の中でも、極めてインパクトの強いものであった。

日が暮れてくるが、付近のホテルを視察しい行く。車で15分ほどで、シギリヤ・ビレッジ。全室コテージタイプのリゾートで、プールからシギリヤ・ロックを真正面に望む写真を出発前 に日本で見て興味を持った。
かなり広い敷地にコテージが点在するが、自然の木を切り崩さず建設したということで、森の中に滞在する感覚である。コテージの室内は、白で落ち着いた雰囲気、高級感はないが、清潔である。広い敷地を乗りまわすサイクルのレンタル、テニスコート等もある。

スリランカ2日目写真17スリランカ2日目写真18スリランカ2日目写真19
車に乗ると、パーリタさんが「びっくりするようなホテルがあるよ」と言う。そこに連れて行ってくれというと、20分くらい走る。スリランカの内陸の高級ホテルはパターンが決まっている。入り口から建物までが遠い。 入り口の看板のところから車でしばらく行くと守衛が厳重に警備しているゲートがある。そこから10分くらいスピードの出せない細い道を走ってやっと建物にたどり着くというのがだいたいのホテルのパターンである。

スリランカ2日目写真20連れてこられたのはエレファント・コリドールというリゾート。芝生の広場を囲うようにして、プライベートコテージが数件点在しているが、質素な雰囲気であ る。1ヶ月前にオープンしたばかりで、ここに来た日本人は自分が初めてだということ。
オープンしたてで、まだ認知されていないため、宿泊客が少ない。
直前の門のところで客は車から象に乗り換え、建物まで案内される。中央にレセプションとレストランのある建物がある。レストランでは、多国籍の料理が楽しめ、ワインも充実している。コテージのいくつかの室内を見せてもらう。部屋への入り口は象も通れるかと思うほど高い扉。全てのコテージは中心の内側の方に入り口があり、反対側にテラスがある。室内の窓からは大草原が眺められ、野生の象等いろいろな動物を見ることができるので、双眼鏡が常備してある。天井が高く外観からは想像できない高級な調度品で飾られた室内。プールは、部屋タイプによって異なるが、スタンダードでは外に小さめのプール、グレードの高い部屋では、室内の窓脇に 5mくらいのプールが各部屋にある。視察を終え、ブローシャーをもらう。基本的に現在旅行会社には卸しておらず、ラックレートになる。最もグレードの高い部屋で1泊1000ドルとのことだった。モルディブの超一流リゾート並の値段だ。

スリランカ2日目写真21スリランカ2日目写真22スリランカ2日目写真23
スリランカ2日目写真24エレファント・コリドールを出るころは19:30。辺りはもうかなり暗い。車で45分ほど走り、宿泊のハバラナ・ビレッジに到着。シギリヤ・ビレッジと同じく、全室コテージタイプのリゾートである。真っ暗になっているので、施設を見ることができないので、明日にする。部屋に入ると、シギリヤ・ビレッジよりもかなり質素。TV、バスタブがないが、苦にはならない。スリランカのホテルはどこでも室内に蚊取り線香かマットがある。ここは蚊取り線香。プールに面したレストランでブッフェの夕食。種類が多い。ここでもヨーロッパ人で一杯の中ただひとり肌が黄色い。ビールを頼むとLIONというスリランカブランドの瓶ビールが出てくる。パーリタさんがいうには、THREE COINSよりこっちの方が国内ではメジャーで、おいしいとのこと。薄くて飲みやすいビールである。瓶のラベルには定価45ルピーと書いている。 22:00食事を終える。売店でシギリヤ・ロックの絵葉書を25ルピーで買い、部屋に戻って家に葉書を書いた。宛名は、生まれて5ヶ月のこども達(双子)の名前にする。シャワーを浴びて24:00疲れたので眠る。

1日目

大阪(伊丹)東京(成田)コロンボ
夜:コロンボ空港着ニゴンボ・ホテルブルー・オーシャニック・ホテル

[ニゴンボ/ブルー・オーシャニック・ホテル泊]


スリランカ1日目写真017:40頃伊丹にバスで着く。チェックインを済ませ、荷物預けのX線機械にスーツケースを通すと、スーツケースを開けられ、ライター2つを没収される。ライターは1人につき1つしか持ってはいけないとのこと。スーツケースの奥深くに入れているライターを探知する機械の性能に驚かされる。テロ対策の為、機内持込荷物とボディーチェックも厳しい。上着も脱いで手荷物用X線を通し、体は、一度探知機を通って警音が鳴ると、ベルトを外して再度通るよう指示される。
JL152便は15分前の8:25に搭乗手続きを開始する。全席スーパーYの快適な機内で、2階の最前列窓側の席である。8:40定刻どおり出発、空路成田へ。

スリランカ1日目写真029:50定刻どおり成田第2の国内線到着ターミナルに到着。自身3度目の成田空港である。1度目は学生時代卒業旅行でスペインに行ったとき、2度目は混乱のフランス・ワールドカップ添乗。旅行会社に入って、ゆっくりと空港を見れる初めての機会だったので、余裕ある乗継ぎ時間を空港探検で過ごそうと決める。スリランカ航空のチェックインカウンターはE 又はF。今日はFカウンターで、入場口に「チェックイン手続き開始は10:50」との案内がでている。10:50にチェックインし、その後空港内空港内無料シャトルバスに乗って5分、第1ターミナルを見に行く。初めて見る第1ターミナルは第2とは雰囲気が全く違い、暗い館内。古きよき時代の金持ちだけが海外旅行をしていた時代を彷彿させた。バスで第2に戻る。
出国手続き。戦争中のせいかイミグレーションも空いている。中に入り、免税店でタバコを買う。日本の空港の免税店についていつも思うのは、どうしてこれほど商売気がないのかということ。成田も関空も他国の空港に比べ、出国手続きから中に入ってからの免税店等の店が少なく、小さい。2時間前のチェックインをして、中に入った旅客は絶対時間を持て余す。その絶好のターゲットがうようよしているにも関わらず、そこに商売が存在しない。このようなスタンスは日本に外国人旅行者が少ない原因のひとつであるように思う。旅行者を楽しませよう、楽しませてお金をもうけようという気概が感じられない。
シャトルでD棟へ行き、シャトルを降りてすぐのフードコートで天ぷらそば(850円)を食べる。関東風の黒いダシのそばが急に懐かしくなり食べたくなったのだが、でてきたのは私が期待していたものとは違う薄いダシのものであった。
D97搭乗口に向かう途中にも食事できるフードコートはたくさんあり、500円くらいでそばやカレーが食べれることに気付き、先ほどの高いそばのことを後悔する。搭乗時刻まで時間の余裕があるので、空港内いたるところにある10分/100円のインターネットで時間をつぶす。 搭乗時刻は12:40の予定であったが、10分前の12:30にはオープンする。マーレーで途中降機して、コロンボまで13時間10分の長~いフライトの始まりである。

乗客率は約50%くらい、モルディブ行きのリゾート気分の客と、コロンボに行く渋めの客が一目でだいたい見分けることができる。
スリランカ航空の機材は使用年数3年以内のものばかりということもあり、機内設備は新しく、きれいである。全席液晶TVがあり、映画・ゲーム・音楽・クレジットカードでの電話が利用できる。シートは少々硬めのように感じる。エコノミークラスの並びは2-4-2。自分の席は窓側をとっていたが、隣にスリランカ人が座って窮屈だったので、飛び出してすぐに席を替わる。

スリランカ1日目写真03予定どおり13:20に離陸、まずスリランカの入国カードが配られる。スリランカの入国カードは日本では入手できない。30分して飲み物とスナックがでる。
「Beer,please.」というと「JapaneseorSrilankan?」、「Srilankan」と言うと、THREE COINSという黒い缶のスリランカ産ビールが出てくる。
東・東南アジアのビールは日本のビールに比べ薄く、水のように飲みやすいものが多いので、その味を想像していたが、麦の香りが強く、アルコールは4.5%で低いがおいしいものであった。2本目に突入すると、いよいよミールが出てくる。スリランカ航空の機内食は、日本食と洋食から選ぶことができる。日本食を選択すると、うなぎ丼にホタテの醤油煮を添えたもので結構おいしかった。

スリランカ1日目写真04長い長い飛行は続く。半年ぶりの海外、それに10時間超のフライトは久しぶりなので、もてあます。マーレー到着の2時間前に明るくなり、2回目のミールが出てくる。チキン・パスタ・サラダ・デザート。あまりおいしくないものであったが、8時くらい何も食べていなかったので腹が減っており、完食する。
しばらくして、飛行機はスリランカの上空を通過する、飛び降りたい気分である。どうしてコロンボ経由マーレーではなく、遠回りのこのルートにするのか苛立ちを感じる。
日本より-4時間のマーレーに定刻どおり現地時刻20:05に到着。待合室と滑走路しかない小さな空港である。マーレーで降りる客は、飛行機から降り、徒歩で建物に入っていく。我々コロンボ行きの旅客は降りることができず、席にそのまま待機する。タバコが吸いたいが吸えない。マーレーの客が全て降りてしばらくして、掃除の係員が乗りこんできて、掃除をはじめる。掃除後、マーレー→コロンボ間の旅客が乗りこんでくる。ヨーロッパ系の人が多く、80%くらいの席が埋まる。東京からマーレー間で席を替わっていた場合は、マーレーに戻ってから元の自分の席に戻った方がよい。マーレーでの滞在時間約1時間で定刻どおり21:05マーレーを飛び立つ。後1時間半ほどの辛抱である。離陸後まもなくサンドイッチとジュースが出てくる。

定刻どおり、スリランカ現地時刻23:30にコロンボ・バンダーラーナーヤカ国際空港に到着。日本とスリランカの時差は-3時間である。駐機場からバスに乗り、小さな空港なのですぐに建物に着く。入ってすぐ入国審査、ターンテーブルで荷物を引取る。順路を進むと両替の銀行が5店ほど並んでおり、「Samerate,Samerate!」と呼込みしている。10,000円を両替し、7,780スリランカルピーになる。最高額紙幣の1,000ルピー札が多いので細かく崩してもらう。両替のエリアを出ると到着ロビー。多くのドライバーが名前を書いたプレートを持って立っており、その中から自分のガイドを探す。左手端の方に自分の名前をひらがなで書いたプレートを持った大柄な男性を見つけた。ガイドの名前はパーリタさん。最終日まで自分に同行する。日本語はあまりうまくない。話していることもわかりにくいし、こちらの大阪弁もむこうにはちょっとわかりにくいようである。
ニッサン・サニーに乗りこみホテルへ。

車は左側通行で日本と同じ。走っている車は日本車が多い。スリランカの車の95%が日本車でトヨタが一番人気があるそうだ。

スリランカ1日目写真0515分ほどで最初の宿泊ホテル、ロイヤル・オーシャニックに到着する。ニゴンボという空港近くのビーチリゾートではランクの高いホテル。夜も遅く、明日からのハードな日程に備え早く寝たいので、荷物を自分で持っていくといったが、ボーイが運んでくれる。エレベータはないので階段を上る。部屋に入ってボーイがミニバー等の説明をしてくれるが、早く出ていってほしい。ボーイはモジモジしながら財布を出し、どこの国のものかわからない紙幣を出して「これは日本のマネーか」と聞いてくる。「違う、知らない」とこたえる。チップをせびっているのだ。自分の主義としては、ちょっとくらいのサービスではりチップを支払わないことにしている。日本にはその習慣がないのだから、彼らにそれをわからせなければならない。「早く出て行け、眠たいねん」とボーイを追い返す。
部屋は広めで木目のシンプルな内装、バルコニーは広めで、木製のビーチベッドがある。日本人レベルで見ると作りはちょっとぼろい。ミニバーの缶ビールを1本飲んで眠る。

旅程

旅 程  - Itinerary-
1日目 ~出発~
大阪(伊丹)東京(成田)コロンボ
夜:コロンボ空港着ニゴンボ・ホテルブルー・オーシャニック・ホテル
[ニゴンボ/ブルー・オーシャニック・ホテル泊]
2日目 ~ ニゴンボ → アヌラーダブラ → シギリヤ → ハバラナ ~
観光スポットシンハラ王朝2番目の都・古代都市ポロンナルワ世界遺産観光スポット極彩色鮮やかな天井画・ダンブッラの黄金寺院ホテルカンダラマ・ホテル
[ハバラナ/ハバラナ・ビレッジ泊
3日目 ~ ハバラナ → ポロンナルワ → ダンブッラ ~
観光スポットシンハラ王朝2番目の都・古代都市ポロンナルワ世界遺産観光スポット極彩色鮮やかな天井画・ダンブッラの黄金寺院ホテルカンダラマ・ホテル
[ダンブッラ/カンダラマ・ホテル泊]
4日目 ~ ダンブッラ → キャンディ ~
観光スポットピンナウェラ象の孤児院、観光スポットペーラーデニヤ植物園、観光スポット仏歯を護ってきた古都・聖地キャンディ世界遺産(レイク・ビューポイント、マーケット、仏歯寺、キャンディアン・ダンス)、ホテルイールズ・リージェンシー・ホテル、ホテルマハウェリ・リーチ・ホテル
[キャンディ/マハウェリ・リーチ・ホテル泊]
5日目 ~ キャンディ → ヌワラ・エリヤ → ウダ・ワラエ ~
観光スポット紅茶工場、ホテルザ・ティー・ファクトリー・ホテル、センチュリア・ホテル
[エンビリピティヤ/センチュリア・ホテル泊]
6日目 ~ ウダ・ワラエ → シンハラージャ → ゴール → ペントータ ~
観光スポット大自然の王国・ウダ・ワラエ国立公園(ジープ・サファリ)、観光スポット固有動植物の楽園・シンハラージャ森林保護区世界遺産観光スポット南欧の雰囲気漂う城塞都市・ゴール旧市街とその要塞世界遺産ライト・ハウス・ホテル、ベントータ・ビーチ・ホテル
[ベントータ/ベントータ・ビーチ・ホテル泊]
7日目 ~ ベントータ → スリー・ジャヤワルダナブラ → コロンボ、帰国 ~
観光スポット新都・スリー・ジャヤワルダナプラ(コッテー)、ホテルランカ・オベロイ・ホテル、コロンボ・ヒルトン、ショッピングメイン・ストリート、ショッピング宝石店、ホテルエアポート・ガーデン・ホテル
夜:コロンボ空港発
[機中泊]
8日目 ~ 帰路 ~
東京(成田)羽田大阪(関西)
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