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イングランドぶらり一人旅~素朴な田舎町であたたかな出逢い~ 体験記TOPに戻る

2日目 :

en_day2_01.jpg7時頃目が覚めたが、辺りはまだ真っ暗闇。8時半にホテルを出発、ようやく明るくなってきた感じだ。宿泊のシスル・ユーストンからユーストン駅までは徒歩5分。湖水地方へはユーストン駅発着の列車を利用する。ユーストン駅からスコットランドのエジンバラ行き直通列車でオクセンホルム・レイク・ディストリクト駅まで約3時間半ほど、そこからウィンダミアまでは20分の予定だ。
ロンドンでは、東へ行く列車は東の駅、北へ行く列車は北の駅というように、行き先に応じてたくさんの駅がある。早速、ブリットレイルパスのバリデーションのためチケット売り場へ向かう。すでに数人の列ができており、結構待たされてしまった。パスにはんこを押してもらい、自分でパスポートナンバーを書き込んで、いざプラットホーム16へ。(日本と同じく電光掲示板に詳細が表示されるが、急に変更になることもあるので駅員さんに確認すると安心。)

en_day2_02.jpgプラットホームには「Virgin Train」の赤い列車が待機していた。荷物置き場にキャリーバックを押し込み、窓際の席に陣取る。天候は晴れ、それほど寒くもなく、湖水地方への期待も高まる。9時3分、何の合図もなく列車はユーストン駅を出発した。
ロンドンを出て1時間くらい経っただろうか。窓の外に目をやると、ミルトン・キーンズという駅に到着したようだ。と、ここでアナウンスが流れ、『この先には進めないので全員下車するように』というようなことを言っている(ような気がした...)。他の乗客を見ると、みんな荷物をまとめ、列車を降り始めている。近くにいたおじさんに聞いてみたところ、とりあえず改札に行ってみるようにとのこと。何が何だかわからないまま改札を出て駅員さんに尋ねると、ノーサンプトン駅までバスで振替輸送をしているからそれに乗れという。言われるがままぎゅうぎゅう詰めの2階建てバスに乗り込み、30分ほどかけてノーサンプトンへ。
駅に到着したものの列車が来る気配は全くない。チケット売り場のおばさんに、『ウィンダミアへ行きたい。』と告げたところ、そんなの無理!とばかりに早口でまくし立てられ、不安と焦りで余計に英語が理解できず、文字通り呆然としてしまった。路線図とにらめっこしていると、聞きなれた日本語が!2人組みの日本人女性がやって来た。不幸中の幸いとはこのことで、彼女達が天使に見えた...。彼女達はロンドン在住で、ストーク・オン・トレントという陶器で有名な街に向かっているという。何でも、ロンドン出発時点から線路工事の影響で列車は途中で止まることが決まっていたらしい。何も知らずに浮かれていた私...。(駅員さん教えてくれなかったんだもん。)彼女達に付いて再度駅員さんに確認したところ、ラグビーという駅に向かうバスが来るので、そこで列車に乗り換えればいいとのこと。路線図を見ると、どうやらラグビーからマンチェスター経由でウィンダミアへ行けそうだ。この時点ですでにお昼近い時間。本来であればそろそろウィンダミアに着く頃なのに...。

en_day2_03.jpg寒空の下30分ほど待っただろうか。ようやくバスがやって来た。隣でバスを待っていたイギリス人の女の子が『It's an adventure!』と笑っていた。 アドベンチャーなんてもんじゃないよ~まったく。ラグビー駅で再びVirgin Trainの赤い車体を見た時はちょっと泣きそうになった。13時ラグビー発、14時23分マンチェスター・ピカデリー駅着。

マンチェスターといえばベッカムだなぁなどとどうでもいいことを考えながら、インフォメーションセンターに向かう。すると、おじさんに今日ウィンダミアに到着できる列車はないと冷たくあしらわれてしまった。どれだけ経由してもいいからルートを探してほしいと頼み込んで検索してもらったところ、プレストンというところで乗り換えれば何とか今日中にウィンダミアに着けそうだ。ほっと一安心で、(どこにでもある)スターバックスで一息ついた後、マンチェター・ピカデリー駅14番ホームへ。
辺りはすでに暗くなり始めている。14番ホームからブラックプールノース行きの列車に乗り込み、プレストンにて下車。さらにエジンバラ行きの列車でオクセンホルム・レイク・ディストリクトへ。向かいのホームに移動して、最後の列車に乗車する。終点のウィンダミアまでは20分。あと少しだ。

18時22分、ようやくようやくウィンダミアに到着した。駅を出てもすでに真っ暗で、電灯の灯りも人通りもほとんどない...。心細くなりながらも地図を頼りに今日宿泊のB&B「アシュリー・ゲスト・ハウス」を目指す。B&Bまでは歩いて5分ほどだった。かわいらしい一戸建てのお家で、呼び鈴を押すと小柄で優しそうなオーナーのブレンダさんが出迎えてくれた。挨拶もそこそこに、疲れているだろうからと部屋に案内して下さった。リビングのすぐ隣、大きなダブルベッドが備え付けてあり、ピンクのファブリックでまとめられた明るい部屋だ。

どっと疲れが押し寄せてきた。ロンドンのホテルを出てすでに10時間が経過している!!日本からヨーロッパに来るのと変わらないじゃないか...。旅にトラブルはつきものだけど、先が思いやられるなぁ...と思いながらベッドに入る。こうして長い長い一日が終わった。
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