6日目 :
2006年12月14日(木)天気:
今日はいよいよロンドンへ戻る。おとぎの世界のような、という形容詞がぴったりなコッツウォルズ地方を去るのはとても名残惜しい。日々最先端を追い求める日本にはないゆるやかな時の流れがここにはあった。中世を感じさせるノスタルジックな外観に和み、しかしながらその中にはそれなりに近代的な快適さがある。いい意味で「今」と「昔」が融合している。人々もとても大らかで、生活を楽しんでいるように感じられた。そういう面を垣間見ることができたことはとても幸せなことだと思う。
さて、チッピング・カムデンからはストラトフォード・アポン・エイボンまでバスで移動し、そこから列車でロンドンへ。10時14分発のM21のバスはとても混み合っていた。地元の人達にとっても重要な交通手段なのだろう。ストラトフォード・アポン・エイボンへ近づくにつれ、コッツウォルド・ストーン造りの家が少なくなっていく気がした。少しずつ少しずつ現実世界に引き戻されていく感覚...。
ストラトフォード・アポン・エイボンは大きな街だった。そう、あのシェイクスピアの生家があるということで有名な街である。なるほど、観光客も多く賑わっている。ゆっくり散策する時間がないのがとても残念だ。
街のはずれにある鉄道駅に移動し、ロンドン・メリルボーン駅行きの列車に乗り込む。三両編成の列車は11時40分、ストラトフォード・アポン・エイボンを出発した。
ロンドンはやはり大都会。行きかう人の多さ、車の数に圧倒されそう。さっきまでいたコッツウォルズとのギャップに戸惑いつつ、徒歩でホテルに向かう。
その後、ロンドンの旅行会社の方との打ち合わせを兼ねて、フォートナム&メイソンのティールームにてアフタヌーンティーを楽しんだ。普通の紅茶とスコーンなのだが、何だかとても優雅な気持ちになる!その後、私のリクエストでパブへ。本場のパブはおじさんの社交場といった雰囲気で、女性一人で入るのは少し勇気がいるかも...。若者(?)はクラブに行くらしい。しかし、イギリス人の日常を垣間見れた気がして、それはそれで楽しい一時だった。
リージェントストリートはクリスマスイルミネーションに彩られ、とても華やかな印象。眠らない街ロンドン...どこのお店も多くの人で賑わっている。